未病のおはなしⅠ 番外編2 冬の健康

こまめな運動で筋肉をつけて冷え解消へ

日々寒さがつのる季節になりました。寒くなると私たちは鍋料理を食べたり、ビールを熱燗に変えたり、シャワーですませず湯船につかったりと、自然に体を温めています。冷えや低体温は、風邪などの感染症やアレルギー、痛み(肩こり・腰痛)、胃腸障害(下痢・便秘)、肥満・むくみなど、様々な症状や疾患を引き起こす万病のもと。冷え性というと女性特有のものと思われがちですが、男性でも食事の偏りや運動不足・ストレス・加齢により冷えが進行します。たとえ手足の冷えを感じなくても、体の中心が冷えることでメタボリックシンドロームや腰痛の原因となります。また、胃の冷えを改善する漢方薬には「小青龍湯」があり、これは年明けに悩む方の多い花粉症治療の方剤でもあります。日常生活で、体を温める食品や飲み物をとり、温泉や腰湯・足湯で温まり、カイロ・湯たんぽなどを活用することは大切な知恵です。一方で根本治療として、運動して筋肉をつけることをお勧めします。とはいえ、特に運動時間を作らなくても、テレビを見ながらのストレッチやスクワット、階段の上り下りのような簡単な動作、いつもより速く多めに歩く意識の継続が大事(腰やひざに痛みがある場合は、プールでの歩行が最適)。筋肉には、体に熱を発生させ、下半身の血行を良くするポンプの働きがありますから、冷え解消の救世主といえます。しっかり体を動かす習慣をつけて筋肉が増えると、基礎代謝が高まり、メタボ解消・老化防止・認知症予防などうれしいおまけがたくさんついてきますよ。

冷えを防ぐ工夫

  • ①小物利用のポイント保温(マフラー・レッグウォーマー・長めの手袋・腹巻き)。
  • ②厚着より、暖かい下着で肌と密着。
  • ③指先、足の裏マッサージで血行促進。
     ※カイロや床暖房は低温やけどにご注意ください。

アドバイス

寒いからといって、着膨れや締め付けは逆効果。首・手首・足首・おなかをやんわりと温めることがポイントです。

監修:キリン堂 未病医療サポート室 杉本幸枝(薬剤師)